パワーポップ、ギターポップを扱うおすすめのレコードショップ
音楽ソフトのダウンロード販売がすっかり定着している昨今、わたし自身はレコードやCDで買う機会のほうがまだまだ多いです。これは世代的なものもあるかもしれませんが、好きなものは物体として所有しておきたいという個人的な考えによるものだと思います。書籍にも同じことが言えます。敬愛する作家の書籍が並べられた本棚、お気に入りのアーティストのCDが並べられたラックをインテリアとして飾っておく、そんな感覚でしょうか。
周知の通り、音楽業界はシュリンク傾向です。2005年の音楽ソフト・有料音楽配信の売上は4,565億円。10年後の2015年には3,015億円にまで落ち込んでいます。これを有料音楽配信を除き、音楽ソフトにのみ絞ると、4,222億円から2,544億円。
【参考資料】
日本のレコード産業 2016
https://www.riaj.or.jp/f/pdf/issue/industry/RIAJ2016.pdf
このような厳しい状況の中、パワーポップ、ギターポップ、ネオアコ、インディーロックなど、さらに細かいセグメントを条件に付して運営するレコードショップ関係者各位に畏敬の念を込めて、わたしが普段利用しているお店を紹介したいと思います。
レコードショップ？CDショップじゃないの？とお思いの向きもあろうかと思いますが、世代的にレコードの方がしっくりくるので、レコードショップとさせていただいてます。加えて言うと、実際にレコードも置いてます。
ではスタート。
APPLE CRUMBLE RECORD
渋谷にお店を構えていた頃、何度となく寄らせてもらっていました。 2009年からはネットショップのみになっています。
宇田川町の「ネオアコ」レコード店が閉店－ネット販売に移行へ - シブヤ経済新聞
当時、わたしは遠く離れたヨーロッパのまだ知名度の低いギターポップのバンドなんかをあてもなくmyspaceで探し、お気に入りのバンドを見つけるたびに一人ほくそ笑んでいたのですが、たいがいAPPLE CRUMBLEに行くとありました。ヨーロッパ、とくにイギリスを除いた非英語圏の音楽を買うことが多いですかね。
THIS TIME RECORDS
「パワーポップ」というジャンルに特化した通販サイトです。ここはレーベルもやっていて、現在進行形の比較的新しい日本のバンドのCDを買う時に利用しています。TOTOS、ナードマグネットあたりおすすめです。
WATERSLIDE RECORDS
ここではRAMONES直系のポップ・パンク、メロディック・パンクを買います。特にスペインの。スペインから連想されるワードってなんでしょう？、闘牛、フラメンコ、パエリア、サグラダ・ファミリア、トマト投げ、牛追い、などなどあるかと思います。これからは是非そこに「ポップ・パンク」を加えてください。AIRBAG、LA LA LOVE YOUあたりは鉄板のおすすめです。
BASE
今回挙げている中でいちばん利用頻度の高いお店です。70'sパワーポップやハードコア寄りなものを買う時によく利用しています。今回久々にホームページ見てみたら、３月に「NYのパンク３人娘」BABY SHAKESが来るのを知り、行くか行かまいか身悶えしながら考えているところです。17日の下北沢SHELTERはTWEEZERSと２マンだし。むーん。
NAT RECORDS
70'sパンク、パワーポップ、モッドリバイバルを買う時に利用しています。レアな7"の金額に目が飛び出ることもしばしば。
ディスクユニオン新宿パンクマーケット
blog-shinjuku-punk.diskunion.net
NAT RECORDSと同じ新宿にあるので、NATに無かったらこっちで探すという感じです。
番外編①：新宿レコード
新宿レコードはハードロック、へヴィーメタルを買う時によく利用しています。なんでも48年目を迎えるにあたり、創業者の藤原ご夫妻が退き、後継者にバトンタッチするそう。ホームページもリニューアルするそうです（2017年2月上旬）。
番外編②：TINY RECORDS
かつて渋谷にあったんですよね、TINY RECORDS。上掲のAPPLE CRUMBLE RECORDと同じビルに入っていました。UKのインディーロックと言えばここ、という印象です。主催していたクラブイベント「MELODIC SUNSHINE」へも何度か足を運ばせていただきました。お店をクローズしたあともネットショップをやられていましたが、久しぶりに覗いてみようとしたらどうやらこちらもクローズした模様。
いまはKIWA KIWAという音楽ニュースサイトでご活躍されているようです。
さてさて。
以上、わたしがおすすめするレコードショップをお送りしました。音楽業界がおかれる厳しい状況の中、日本での絶対的なファンが少ない海外の音楽を取り扱っているお店には本当に頭が下がります。足を向けておちおち寝てられません。いち音楽ファンとして、これからも素敵な音楽を届けてくれることを切に願うところです。
ではでは。
