シャルロット・ゲンズブールはアンニュイを愛しアンニュイに愛された女なんだろうね
ブログの記事タイトルを付けるのって難しいですね。
こんばんは、ハヤシ(@ki_moriwomizu)です。
ああ。
アンニュイは関係ない。
本文とは関係ない。
資生堂グループのコスメブランド「NARS」がフランスの女優シャルロット・ゲンズブールとコラボレートしたコレクション「Charlotte Gainsbourg for NARS Collection」を5月に限定発売するそうです。
ずいぶんと久しぶりにその名を聞きました。真っ先に思い出すのが、彼女が14歳のときに主演した映画「なまいきシャルロット」。思春期特有の複雑な心情の揺れを好演していたと思います。
「アンニュイ」という言葉はシャルロットから学んだと言っても過言ではありません。久しぶりにそのお姿を拝見しましたが、45歳になった今も変わらずアンニュイで、素朴で自然体な魅力に溢れていますね。どことなく、その穏やかな表情からたくましさと言うか、力強さのようなものも感じ取れます。そうでした、14歳だった少女は今や3人の子を持つ母なんですよね。
彼女を語るうえで欠かせないのがご両親の存在。芸能一家のサラブレッドなんですよね、シャルロットは。 日本で例えるなら、そうですね、IMALUとか仁科仁美、辺見えみり(敬称略)のような。
母親は女優・歌手のジェーン・バーキン。エルメスのバッグ「バーキン」の由来となった人物です。そして父親は、作曲家・映画監督として知られるセルジュ・ ゲンズブール。フランス・ギャルのヒットソング「夢見るシャンソン人形(Poupee De Cire, Poupee De Son)」の作曲者と言えばピンとくる方も多いのではないでしょうか。
この珠玉のフレンチポップは、もちろん楽曲の素晴らしさがあってこそではありますが、フランス・ギャル自身が日本語、ドイツ語、イタリア語でもリリースしていることもあり、世界中でカバーされています。フランスから遠く離れたここ日本においても、半世紀以上前から数多くカバーされてきました。古くは弘田三枝子や中尾ミエ、小林麻美、ミミ萩原、羽野晶紀、ゴーグルエース、JUJUなど枚挙に暇が有りません。
そんな中でも一番わたしの心を射抜いたのは、90年代にグラビアアイドルとして一時代を築いた「ふーみん」こと細川ふみえによるカバーです。
それ以前にリリースしていたシングルがまた破壊力抜群で。「スキスキスー」「にこにこにゃんにゃん」「だっこしてチョ」ですよ。突飛なタイトル、テクノポップな楽曲スタイル、奇抜な衣装。そして楽曲提供は小西康陽や石野卓球。やってることは今で言う、きゃろらいんちゃろんぷろっぷきゃりーぱみゅぱみ、浜田ばみゅばみゅ、そのあたりとなんら変わらないんですが、時代が早過ぎたのでしょうか。
そして1995年、セルジュ・ゲンズブールのトリビュートアルバムがリリースされることになります。
オープニングを飾る1曲目から細川ふみえの登場です。プロデュースはパール兄弟のサエキけんぞう。上掲の小西康陽と言い石野卓球と言い、どういうわけかプロデューサー陣がやたら豪華なんですよね。まあそれはいいとして、これがまた期待を裏切らぬテクノポップに仕上がっています。決して歌がうまいとは思いませんが、何というか、歌声というか音として聴くとしっくりくるんですよね。全10曲の中でカヒミ・カリィ(小山田圭吾プロデュース)を抑えてベストトラックだと思います。
そんなこんなで。
シャルロット・ゲンズブールで始まり、細川ふみえに行きついてしまいました。今回わたしがこの記事を通じてなにが言いたかったかというと、2人とも1971年生まれの45歳、同級生だということです。
オールボワール。