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長崎の離島で旅館の後継者を募集している件

どうも、ハヤシ(@ki_moriwomizu)です。

離島での生活を考えている方って、案外多いのではないでしょうか?

わたしも考えたことが無いわけではありません。思い浮かべるイメージでは、都会の喧騒とかけ離れた、静かで、ゆったりとした、穏やかな生活。

ただそれはよくよく考えてみると、日々の嘘みたいに激務な仕事に追われていたり、冗談みたいに複雑に入り組んだ人間関係に疲弊したりするなかで、現実逃避をしていただけだったということに気づき、断念、というか、そんな理由では離島でなくともどこに行っても通用しないということを悟り、今日にいたるまでここコンクリートジャングル東京で生活しています。

とは言え、憧れる分には自由じゃないかという感情の趣くまま、離島の書籍を読んだり、離島のサイトを眺めたりしていたところ、長崎県・五島列島の旅館が後継者候補を募集しているという求人案件を2件ほど目にしました。

わたしのような浅はかな理由ではなく、真剣に離島への移住を考えているより多くの方の目に留まるよう、紹介したいと思います。

さっそく見ていきましょう。

 

 

椿屋旅館(久賀島)

まず1件目は久賀島(ひさかじま)の椿屋旅館。

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(画像引用:五島市公式サイトまるごとう)

http://www.city.goto.nagasaki.jp/contents/businesses/index906.php

 

所在地はこちら。

長崎県五島市久賀町125番地

 

久賀島は面積が約37.35㎢で、東京都区部で比較すると、江東区(約39.99㎢)くらいの大きさということになります。人口は、平成28年6月現在で約330人。

(参照:http://www.hisakajima.com/

ちなみに江東区の人口はおおよそ45万人。

 

この久賀島、国の重要文化的景観に選定されているそうですよ。全国で51件のうちのひとつですから、かなり希少ですよね(平成29年2月9日現在)。

久賀島の文化的景観

 

また、後にアニメ化もされた(大人の)ゲーム「蒼の彼方のフォーリズム」(通称あおかな)の舞台のモデルにもなっていて、聖地巡礼で訪れるファンもいるのだとか。

 

 

島へのアクセスは、まず、長崎港から福江島に渡る必要があります。この所要時間が高速船だと約1時間40分、フェリーだと約3時間45分。空路の場合は、長崎空港から五島福江空港まで約30分、もしくは福岡空港から約40分。

福江島からは、福江港から客船で約20分で 久賀島の田の浦港へ。もしくは福江島の奥浦港からフェリーで約19分。

 

ちなみに、福江島はアニメ「ばらかもん」のモデルとしても知られていますね。

井上旅館(椛島)

続いて2件目は昭和22年創業、椛島(かばしま)の井上旅館。

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(画像引用:五島市公式サイトまるごとう)

http://www.city.goto.nagasaki.jp/contents/businesses/index906.php

 

所在地はこちら。

長崎県五島市伊福貴町363

 

こちらの椛島は面積が約8.68㎢ で、その85%が山。

ということは、平地は1.302㎢。つまり東京ドームで言うと約28個分。

わかりづらい例えでしたね。

人口は約150人だそうです。

アクセスは福江島の福江港から伊福貴港まで約20分。

 

募集要項

ここで募集要項を確認しておきましょう。

応募資格

  1. 観光産業事業所(椿屋旅館、井上旅館)の後継者として、五島市の活性化に貢献する意欲のある方
  2. 観光産業事業所(椿屋旅館、井上旅館)の経営者又は所有者の3親等以内の親族でない方
  3. 事業完了後も、観光産業事業所(椿屋旅館、井上旅館)で5年以上従事する方

※出身地、性別は不問です

活動内容

  1. 指導者(経営者)の下で、営業するために必要な知識・技術の習得(予約、接客、仕入れ、その他営業に必要な事項)
  2. 地域及び関係機関との協力体制の構築、調整
  3. 後継者としてまた観光産業事業所の従事者としての新たな取り組みのための活動、準備、協力依頼

活動期間

  1. 研修開始日から2年間の研修活動を行う
  2. 1か月の活動期間は15日以上とする。ただし、天候、事故、病気等のやむを得ない事由が発生した場合はこの限りではない。

後継候補者に対する支援

24月以内を限度に、月額10万円
※同伴の扶養家族がいる場合は月額15万円とする。
※事業承継後、12月は活動期間に含む。ただし、事業承継前の活動期間と合わせて24月以内とする。

 

(引用:五島市公式サイトまるごとう)

http://www.city.goto.nagasaki.jp/contents/businesses/index906.php

 

2年間金銭面での支援を受けながら、旅館運営のノウハウが習得できたり、観光事業に対する見識を深められたりできるのは大きな利点と言えるでしょうね。

 

以上、長崎県の五島列島で旅館の後継者を募集している件をお送りしました。

離島暮らしに憧れていて、宿泊施設の運営に興味がある方、環境や条件をじっくり吟味して、検討してみてはいかがでしょうか?

 

ではでは。